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60.おねだり4
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「マンネリどころじゃねーし。子どもに見付からないようにやるって大変なんだからな」
「それはスリルがありそうですね」
「お前ねえ!」
すごい騒ぎになっているのが面白そうと判断したのだろう。
三浦も走ってくる。
「なんの話っすか~!」
「三浦」
蒼はこれ以上話を広げて欲しくない。
星野を止めるが、彼は自分に話題が振られないようにと人数を増やす作戦らしい。
あっさりと話の内容を彼に伝える。
「エッチがマンネリなんだって。蒼が。だからなんとか盛り上げる方法はないかなって話てたんだ」
「マンネリですか~?」
三浦は蒼を見下ろす。
蒼はこれでもかってほど真っ赤になっていた。
「蒼ちゃんがそんな話なんて。おれちょっとショック~」
どういうイメージなんだ。
蒼が抗議をしようとすると、彼は気を取り直して朗らかに笑う。
「でも!おれの大切な蒼ちゃんですッ!女の子が喜ぶいいものを上げちゃいましょう!」
彼は嬉しそうにかばんからフルーツの形をした小さなグッズを取り出した。
「へ?」
「それって……」
星野は笑う。
「蒼ちゃん、初めてですか?これはローターってこうしてリモコンを入れるとブルブルするんです!これをあそこにくっつけたり、入れたりして使うもので……」
想像しただけでも恥ずかしい。
蒼は椅子から落ちた。
「ありゃ?」
「そ、そんなの、恥ずかしいじゃない!」
「これ、気持ちいいんですよねえ。どうぞ。使ってみてください」
無理矢理、手に握らされた。
心臓がドキドキした。
「あわわわ……」
「仕方ね~な。じゃあ、今晩使おうと思っていたこれ貸してやっから。クリーニングして返せよ」
星野もため息を吐いて、側にあった紙袋から女子高生の制服を取り出した。
「はひ!どうしてそんなのを職場に持ってきているんですか!」
おろおろしている蒼。
「じゃあおれも。この手錠貸してやる」
「吉田さんまでっ!」
吉田は蒼の机の上に手錠を置く。
「おれだってお前にこれを貸してやるぞ。ちゃんと返せよ」
尾形は変なローションを取り出した。
蒼は目が回る。
「これを貸してやるんだから。ちゃんとするんだぞ?」
「いいな」
みんなにそう言い渡されても困ってしまう。
結局。
道具を一式紙袋に入れて渡された蒼。
午後からの仕事はまったく手につかない状態だった。
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