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92.家族で温泉旅行4
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会場となる温泉旅館は老舗の雰囲気のよいところであった。
選定したのは蒼だ。
変なところでは困ると下見までしたのだから、大丈夫だろう。
部屋割りもどうしていいかわらかなかったので、予約をしてくれた有田にお任せした。
そしたら、関口家と熊谷家で二部屋。
その他にもう一部屋を貸し切って、団欒の部屋にすると言うことになっている。
この不景気なご時勢に高い部屋を借りてくれる部屋は上客だろう。
顔を出すと、職員がたくさん出てきて、ちやほやされた。
平凡な人生を歩んできた蒼にとったら、なんだか気恥ずかしい思いだ。
「他のお客様たちはいらっしゃっていますよ」
おかみの女性がにこやかに微笑み、二人を部屋に案内してくれた。
「部屋を二つに分けるなんて。圭たちはどうするの?」
到着すると、早々に圭一郎が顔を出した。
「今回は家族旅行だから。お互い、自分たちの家族との時間を大切にしたいんだから」
圭は苦笑する。
「夕飯は19時からだから、それまでは各家族での団欒と行こうじゃないか」
圭一郎の声に二人は苦笑して、それぞれの部屋に分かれた。
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