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夏休み前夜
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レオは人間界の学校に入学してまだ間もないが、勉強も順調でクラスメイトともそれなりに仲が良く、充実した日々を送っていた。
特にレオは親友の葉瑠と毎日会えるのが嬉しいようだ。その無口で引っ込み思案の葉瑠も、今ではレオ以外の生徒とも少しずつ会話ができるようになってきた。
きっと明るく前向きに日々を過ごすレオと一緒にいることで、対人の苦手意識が薄れつつあるのだろう。
そして、いよいよ明日から学校は夏休みだ。レオは休み期間中に勇と旅行に行く予定があり、とても楽しみにしている。
葉瑠は夏休みでも、神社の次期当主としての修行や祭事の手伝いなどで忙しいみたいだが、暇がある時はレオの家へ遊びに行くと言っていた。
イベント盛りだくさんのレオは、家の中でも胸の高鳴りが隠しきれないようだ。
「レオ、なんだが楽しそうだな。」
「だって明日から夏休みなんだもん。そりゃもう楽しみだよ。」
「そう言えばおれもレオぐらいの頃は夏休みが楽しみで仕方なかったな。前日なんてワクワクが止まらなくて寝れなかったよ。」
「勇にもそんな時期があったんだね。今は働いてばかりで……。」
「ま、まぁな。あの頃の純粋な気持ちはだいぶ薄れたけど、今の方が楽しいよ。レオが側にいるからさ。」
照れながら言った勇を見て、レオはクスッと笑った。
「う~ん……恥ずかしいな……。」
「ははっ、本当にかわいいね勇は。」
レオは勇にすり寄り、指で勇の胸の辺りをなぞり始めた。
「全く、本当にマセたやつだな……お前は。」
すっかりその気になった勇は、レオをベッドに押し倒して、濃厚なキスを始めた。
レオも積極的に舌を入れて、お互い堪能するまでキスをし続けた。
「ねぇ勇、ぼくのココ、もうこんなんになっちゃった……。」
激しいディープキスにより、レオの綺麗な色をした蕾も濡れ始めていた。
「なら、奥までしっかりほぐさないとな。」
「あっあっ……! 勇の舌……気持ちいい……。」
すっかり何でも入りそうなぐらいトロトロになったレオのナカに、勇は薬指を付け根まで入れて優しくかき混ぜた。
「これ痛くないかレオ?」
「ううん……すごい気持ちいいよ勇。でももっと欲しい! 勇の……。」
「仕方ない子だなレオは。」
勇はち切れそうなほど立派にしたアレを出し、挿入する体勢に入った。
後ろからゆっくり入れたが、レオのナカがあまりにも気持ちよくてすぐに出し入れが激しくなった。
「あっ!…あっ!…ああん! 勇の太くて固くて刺激がすごい……! ぼく……もう!」
「おれだって……! もうイクよレオ!!」
ほぼ同時にフィニッシュを迎えた2人は、勢いよく欲情の白蜜を放出した。
レオのナカからドロリと勇の液が溢れ出てる姿がとてもいやらしい。
「すごい……! 勇の出したやつがぼくのおしりからこんなに……」
満足そうな顔をするレオを見た勇は、レオの唇にキスをした。
「レオ、ありがとな。今日もすごいよかったよ。」
「うん! 勇大好き。休み期間中もいっぱいしてね。」
しばらく見つめ合っていた勇とレオだが、いつの間にか2人とも眠ってしまったようだ。
小一時間ほど経つと、勇だけが目を覚ました。レオはまだぐっすり眠っている。
勇は起こしてあげようかと思ったが、気持ち良さそうな寝顔なので、このままゆっくり寝かせてあげることにした。
社会人の勇にはもちろん夏休みはないが、明日は日曜日だ。勇は久しぶりに深夜の散歩に出かけた。
レオと出会う前の勇は、こうして休み前の深夜に散歩をよくしていた。
特に、両親に捨てられた記憶が甦ってきて、やりきれないモヤモヤで頭がいっぱいになった時など。
数時間前まであれほど賑やかだった街が、これほどまで静まりかえっているのを不思議に思うのも久しぶりだ。
以前はそれがどこか自分の空虚な心の中を見ているようで寂しい気持ちになったものだが、今ではようやく訪れた心の安寧や充実感をあらわしているようで、悪い気はしない。
それもレオのおかげだと思った勇は、無性にレオを想う愛しい気持ちがわいてきて、早く帰り隣で添い寝したくなった。
振り返って元の道に戻ろうとした時、少し離れたところから男の唸る声が聞こえた。
勇は少し驚いたが、駅に近い場所を歩いていたので、すぐにそれはただの終電を逃した酔っぱらいだと思った。
声の方に近づいてみると、眼鏡を掛けたスーツ姿の男が横たわっていた。
勇も伊達にサラリーマンをやっている分けではないので、飲み過ぎて気持ち悪いまま真夏の夜に放置される辛さは分かる。
自販機で買ったミネラルウォーターを持ってその酔っぱらいのサラリーマンに渡すと感謝をされた。
「すまないねぇ……。」
「いえいえ! ぼくも同じような経験してますし、困った時はお互い様ですよ。」
そう言って勇が帰ろうとした瞬間男が言った。
「お前も今夜は外で寝てけよ。」
突然頭に強い衝撃が走り、勇の目の前は真っ暗になった。
どれだけ時間が経ったのか分からない。勇が目を覚ました時、今自分の置かれている状況が全く理解できない状態になっていた。
両手は鎖で繋がれており、頭は割れるように痛い。どうやら思いきり殴られて、気絶させられたようだ。
その場所は薄暗く、少し鉄の錆びた臭いのする廃工場の中のようだ。
「目が覚めたかい?」
突然暗闇の中から男の声がした。どうやらこちらに近づいてくるようだ。
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