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辿り着いたのは、コンビニだった。
「...ここで集合のはずなんだけど」
そう優雅の呟きが終わるか終わらないかの時に、「おーい」と気だるそうな声が聞こえた。
声の聞こえた方を見ると、茶髪でチャラそうな男が大股で歩いてきた。
「あれ、優雅さんだけじゃないんだ、」
「あ、こいつは幸樹。」
「あぁ、優雅さんから聞きました。
初めまして。
俺、雅志です。よろしくお願いします。
幸樹さん、優雅さんと同い年なら年上ですよね。
雅志って気軽に呼んでください。」
外見とは裏腹に、優しく微笑んで挨拶してくる青年に、自ずと自分も笑顔になる
「初めまして。よろしくな、雅志。」
「...で、用って何ですか?」
パッと優雅の方を見て本題に入った雅志に、優雅は俺をちらっと見て言った。
「あー...幸樹、ちょい席外して」
俺が聞くとまずい内容なのか。
と察して、「あぁ」と一言返事をしてコンビニに入った。
「...幸樹さんになんで話聞かせてやんないんですか?」
「あぁ...あのな、あいつの大切な人が凪に追いかけられてるっぽいんだ。」
「え、凪!?」
「あぁ、もしかしたら…」
「じゃあ早く行かないと...」
「待て、もうすぐで来るから。」
雅志がキョトンとしていると、「ほら」と優雅が雅志の後ろを指さした。
優雅の指さした方を見ると、大柄の男が3、4人歩いてきていた。
「...誰すか」
「俺の部下、結構優秀だよ。」
「...流石っすね、優雅さん」
改めて優雅の恐ろしさを痛感した雅志は、ブルルと少し身震いをした。
「おっけ、じゃあ行くか」
そう言って、優雅はバッと駆け出した。
「え、ちょっ……幸樹さんは!?」
そう叫んで、雅志は優雅の後を追って走った。
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