アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
12
-
「あれ、優雅?」
遅いな、と思って外に出てみると、優雅も雅志の姿も見当たらなかった。
「……まじか」
一応LI〇Eで優雅に連絡する。
『おい、外に出たらいないんだけど、今どこにいる?』
そう連絡して、数分後に優雅から返信が来た。
『ごめん、地図送っとくから来て』
そんな返信と共に、目的地までの地図が貼られていた。
「ったく……どこにいるかも教えないで…」
少し呆れていたが、「まあいいか」と呟いてそこに向かった。
目的地に立っていたのは、大きなビルのような建物だった。
地図によると、地下二階に目的地のバーがあると書いていた。
階段を勢いよく降りていくと、目的地の階についた。
「上の階と比べて薄暗いな…」
そうぼそっと呟いて、バーの扉を開けた。
すると、目の前で自分が求めていた人が、弱々しく倒れる所だった。
その光景に、咄嗟に叫んだ。
「夏っ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「っ優雅さんっ!!!!」
やっと振り返った優雅さんは、自分でもゾッとするほどの冷たい瞳をしていた。
「え、あぁ…なに」
さすがにあんなスピードで走ったら疲れるのか、肩を上下に揺らして呼吸を整えていた。
「なにって……幸樹さんはいいんですか!?」
「あ」
え?
(まさか、この人まじで気付いてなかったのか……)
少し呆れていると、優雅さんはスマホを取り出した。
「流石に戻るのもな…もう目の前だし。
とりあえず幸樹に連絡するわ」
「あぁ、分かりました……」
(なんか、幸樹さんって大変なんだな……)
そう痛感して、幸樹を心の中で労った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 36