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後処理をし、風呂から上がった夏の体を拭く。
流石に元の着替えは、汚れていて着させることが出来ないので、適当にほかの部屋のクローゼットから取り出した服を着させる。
「これで大丈夫かな、それより...」
そう呟いて夏の腕を見る。
その腕には、痛々しい傷が着いていて、既に巻いていた包帯に血が滲んでいた。
リスカの原因は明白だ。
「チッ……起きたらもう500発殴ってやりてぇ…」
凪の顔が脳裏に浮かんで、ギリッと奥歯をかみ締めた。
「っと……それより」
凪のことを頭から払い、着替えさせた夏を(また)お姫様抱っこで近くのふんわりとしたソファに寝かせる。
終わったことを報告するために、夏をそこに置いて優雅と幸樹を探すことにした。
「優雅さーん……幸樹さーん」
さっき2人で入っていった寝室のドアをガラッと開けると、優雅が号泣していてぎょっとする
「……あ、雅志。」
「ちょっ……どうしたんすか優雅さ…」
そう言いかけたが、優雅がヒックという声を混じらせながら雅志の声を遮った。
「っ夏…くんは?」
「あ、あぁ。
終わりました。今ソファに寝かせてます。
…どうします?夏くん帰れますかね… 」
そう言って心配していると、幸樹が口をはさんだ。
「あぁ、それなら心配ない。
俺の家に泊まらせるから。」
そう言う幸樹の頬が少し赤くなっているのを見て、
「……ぶっちゃけ言いますけど、幸樹さんって夏くんのこと大好きですよね。
恋愛的な意味で。」
そう言うと、赤くなっていた幸樹の頬がさらに真っ赤になる。
「うっ……ば、バレてたのか…」
「バレバレですって。
まぁ、じゃあ夏くん頼めますか?」
「あぁ、任せろ。」
幸樹がそう言うと、やっと落ち着いた優雅が口を開いた。
「……じゃあ、帰るか」
「そうっすね、あ、でも凪とか…」
「部下にやらせた。
あとはあいつらに任せればいい」
そう言われ、あの大柄の男たちを思い出す。
(やっぱり末恐ろしいな、優雅さん)
そんな気持ちを抱えたが、口に出さず笑って言った。
「分かりました。
じゃあ早く帰りましょう。」
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