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「うん、ありがと…でも、僕はこんな僕のこと嫌い。
「本物」の僕の近くにいると、ゆうにぃが汚れちゃうよ?」
身体を売って、それに溺れていた自分の穢れさ。
リストカットに逃げて、ゆうにぃには偽った自分を見せていた。
……許されるはずがない。
「俺はどんな夏でも…!」
「受け入れる」と言いかけたゆうにぃの言葉を遮って、口を開く。
「ゆうにぃが本物の僕を許しても、僕は僕が許せないんだ。」
「夏…」
すこし苦しそうな顔をしたゆうにぃに、キュッと胸が軋むように痛くなる。
こんな僕と出会ったせいで、ゆうにぃに辛い顔をさせてしまった。
「ごめんね」
それだけ言うと、俯いてしまう。
罪の意識が、ドシッと心にのしかかったようで、これ以上何も言えなかった。
「___じゃあ…」
静寂を切り裂くようにゆうにぃが口を開き、ぱっとゆうにぃを見る。
「じゃあ、夏が自分のことを好きになるまで、俺が夏を守るよ。」
「…え?」
「夏が死にたくなったら、俺が死ぬのを勿体なくさせるくらい幸せにする。
つらくなったら抱きしめる。
すごくしあわせにする、から」
「ちょっ…ちょっとまって!」
唐突に発されたその言葉に、脳がついていけなくて静止させる。
「どういう、こと…?」
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