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その後、たこ焼きを十分に食べた優雅さんはすこし不満げに帰っていき…
「……」
「……」
沈黙。
「えーっと…夏?」
「…なぁに、」
すんっとしながらベットに2人で座り込む。
「…ねれないん、だが」
そう言われ、更にゆうにぃに回していた手にぎゅっと力を込める。
「…」
はぁ、とため息をつかれ、流石に怒られる…?と身構える。
そんな僕の思考と反対に、ゆうにぃは僕の頭を撫でるだけだった
「ん…ゆうにぃ?」
「えーと、なんていうか…慣れないって言うか、、」
「嫌…だった?」
ぱっと上を向いて、少し離れようとすると優しく腕を掴まれた。
「そういう事じゃないんだ、…今まで夏は、
"全部一人で出来る" みたいな雰囲気があって…急に甘えられると、調子が狂うんだ」
嬉しいんだけどね、と言い、ゆうにぃはまた僕を撫でた。
ゆうにぃの言葉に、僕は少し俯く
自分が無意識に、他人を遠ざけていたように思えて少し悲しくなった
「…俺は、何も出来ないから、夏が羨ましいよ」
一瞬、とても切なそうな顔でぼそっとゆうにぃが呟く
「…え?」
「…俺はさ、みんなが居ないと何も出来ないんだ、夏を助けるのも、優雅と雅志が助けてくれた。
好きな人を助けるのも、人を頼ってしまった」
「…っ、そんなこと、ない!」
「…夏?」
「ゆうにぃは、僕を救ってくれた、1人の時も、苦しい時も、ゆうにぃのお陰でがんばれた、ゆうにぃは僕のヒーローなんだよ!」
急に叫んでしまい、ゆうにぃがビックリしている
言い終わると急に恥ずかしくなって、ぽっと顔が赤くなっていく。
「…ありがとう、やっぱり夏は凄いな」
次は頬を撫でられ、くすぐったくてまた顔が赤くなっていった。
「でも、だからって全部一人で解決しようとしないでくれ。これからは俺が守るから」
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