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「あ…あともう1人」
ふと思い出し、ある人の個人チャットを立ち上げ、慣れた手つきで文字を打つ。
ポンッと送信ボタンを押すと、僕はすこし微笑んだ。
『__ぜんぶ、終わったよ。』
────────────────────────
「…で、
何でまた集まってんだよ」
「いやぁ、夏くんとの親睦会も兼ねて、俺らの自己紹介でもしようかなって」
「だからって俺の家じゃなくていいだろ!」
玄関の方から優雅さんとゆうにぃの声が聞こえる。
それが聞こえていないかのように、そそくさと上がった雅志さんが食べ物の準備を始めている…
「ぼ、僕は何をすれば…?」
「あぁ、夏くんは座ってていいよ、俺らがやるから」
「雅志も勝手に入るな!」
…
……
なんやかんやあり、ゆうにぃもため息をついて優雅さん達を受け入れた頃…
ピンポーンと家のチャイムが鳴り響いた。
「ん、誰ですか?」
「あーもう来たのか、俺らだけじゃなくて色んな人も呼んだんだよね〜」
「はぁ?!」
全く聞いていないゆうにぃと僕は少し困惑する。
「誰だよ、夏を脅かす奴は許さないからな」
ゆうにぃに優しく肩に手を置かれ、少しドキッとするが何とか誤魔化して言う。
「あの、大丈夫…ですかね?」
「うーん、多分大丈夫、雅志を信じて!」
「勝手に俺を中心に呼んだみたいにしないで下さい」
カランッと良い音を立てながらコップに氷を入れる雅志さんが優雅さんを睨む。
「まぁとりあえず玄関で判断しよう、、、」
渋々と言った感じで、インターホンを通す。
『ちょっと、何時まで待たせんの』
『そうよ〜!こっちのことも考えてちょうだい?』
インターホンのカメラに映っていたのは、茶髪の女の人…
と
口調に対して声の低さと肩幅が広いのが特徴的な…
女の、人…?
「…なんとも、癖が…」
「うん、夏くんの言いたいことは分かるけど、いい人だから…」
すこし苦笑いをして僕の方を向く優雅さんに、僕も苦笑いをする。
「い、、今開ける」
ガチャ、と鍵の空いた音がすると、ドアが開かれた。
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