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*新居
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「うわーーー!!
煉!ここめっちゃ眺めいいな!」
「ふふっ、そうだね。
町並みを一望できてこの値段は、いいよね。」
俺らは今、新居を探す上で
広告を見て目星をつけていた部屋を見に来ている。
「部屋の数はこれで足りるんだけど…
収納が少ない気はするよね…
でも外国なのに風呂とトイレが別なのは珍しいし…」
煉が部屋をうろうろ見て回りながら
ぶつぶつと呟いている。
日当たりはいい方がいいけど、
俺は煉と住めるならどこでもいいや。
家探しは煉に任せよう!うん!
…別に、めんどくさい訳じゃないからな!
本当に…
一緒にいられるなら何だっていい。
そこに煉がいるならどこだっていい。
煉の隣にいられるなら場所とか時間とか
そんなの関係ない。
ただ煉がそばにいてくれたら、
煉の隣にいられたら、それでいい。
「健、他の2つも見に行こうか?」
「っお…」
ぐうぅぅぅ~………
「…っ!……////」
…っなんでこのタイミングでなるんだよ!
おう!、と返事をしようとしたのに、
口に出す前に腹が鳴ってしまった。
男同士だし、今更気にする事なんてないのだが。
それでもやはり人前で腹が鳴るのは恥ずかしい。
家族の前でだって恥ずかしいぞ。
「…の前に、何か食べに行こうか?
…っふ…くくっ………」
赤面する俺を見て、煉は口元を抑えて
腹を抱える勢いで笑っている。
「っわ、笑いすぎだ!
ほらっ!もう…っ!早く行くぞ!腹減った!」
「はいはい…ふふっ…」
まだ笑ってやがる…くそっ!
煉には笑顔でいて欲しいが、
こういうことではない。
まぁ、結局は煉が笑ってるなら
なんでも良くなっちまうんだけどな。
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