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部屋を出ると、案内人の人が教えてくれた
ハンバーガーの店に行くことにした。
「うめ~っ!こんなうまいバーガー初めて食った!」
「ほんと、美味しいね。」
メニューが多くて何を注文したらいいのか
分からなかったので、店員さんのおすすめを聞いた。
海外だとオススメを聞くと値段の一番高いものを
勧められたりすることがあるから少し懸念があったけど、
おすすめメニューの値段を確認すると
他のと差異はなかったから、2人分それを頼んだ。
いい店だ。
フワフワのバンズに、肉厚のパテ。
玉ねぎやトマト、レタスはフレッシュで、
厚切りのベーコンまで挟んである。
なんと言っても特製のソースがうまくて、
ますます食欲をかきたてる。
パテの肉汁とソースが相まって、
バーガー全体のバランスを整え、さらに美味さが際立つ。
「健、ここ、ソース付いてるよ。」
煉が俺の顔を見て微笑みながら
自分の口元を指して言った。
「?どこ?ここ?」
「違う、ここ。」
そう言って煉は俺の口元のソースを指ですくうと、
ペロッと舐めた。
「っ……//そ、外でそういうことするなよっ///」
「嫌だったらもう少し落ち着いて食べなよー。
慌てなくても誰も取らないからw」
「甘いものを食べる時の煉に
いつも同じこと言ってるんだけどー。
人のこと言えないからなー。」
煉の行動に対する照れを隠すために
少し軽口を叩いてみるけど、心臓が鳴り止まない。
いつまでたっても煉の行動のひとつひとつに
ドキドキさせられる。
ひとつひとつの動きが綺麗で、かっこよくて。
どんな表情でも色っぽくて、艶っぽくて、
俺の心が休まる時はない。
つか、さっきから他の客が、男女問わず
煉のこと見てる気がしてならねぇ。
見てんじゃねーよ…俺のなのに。
いつも俺ばかり焦っている気がする。
煉はかっこよくて優しいから、
いつ誰に取られるか不安だらけだ。
こっちに来たって煉の魅力は
相変わらず周りに伝わるようで…
少し目を離すと口説かれている。
英語を流暢に話すから余計にだ。
国境をも超える煉の魅力…恐ろしい。
……こんなことなら
煉に英語の勉強させるんじゃなかった。
俺だって何とか英語で授業が受けられるか…くらいなのに。
何もかも負けてばっかだな…
俺も煉に近づけるように努力しないと。
いつまでたってもハラハラさせられるのはやだからな!
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