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日本と違い入学式はなく、
同じ学部の生徒が教室に集まって
今後のスケジュールなどの説明を先生から受ける。
俺は煉と学部も学科も同じだから…
これで同じサークルに入れば
学校でも家でもずっと一緒じゃん。
っつか、煉はサークルとか入んのかな?
中学ん時はテニス部だったけど、高校は帰宅部だったし。
俺は今まで通りバスケかなー…。
同じサークルは無理か…。
…ってか、なんかあの人異常にこっち見てないか…?
先生からの説明を受けつつ、色々と考え込んでいると
なんだか誰かに見られているような気がして
周りを見渡すと、1人の男がこちらを見ていた。
「な、なぁ煉。なんかめっちゃ見られてんだけど。
あいつ、煉のこと見てね?」
コソコソと隣の煉に話しかける。
「………や、健が見られてるんでしょ。
ほら、なんか手振ってるよ。」
うわ。マジだ。
煉に言われ、もう1度その方向を見ると
ひらひらと手を振っている。
何となく振り返してみると
ニコッと、笑顔を向けられた。
……俺だったのかよ。
でも、綺麗なヤツだ。
さらさらのウェーブがかった綺麗な金髪。
ぱっちりした二重。ブルーに輝く瞳。
髪と同じ色をした長いまつげ。透き通るような白い肌。
あんなに綺麗な顔に笑顔を向けられたら
いやでもドキッとしてしまう。
いやいや、俺には煉がいるからな。
俺はそいつの笑顔から目をそらし、
先生の話に集中した。
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