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「ねぇ君、どこから来たの?
中国?韓国?それとも日本?アジア人だよね?
こっちに長くいる感じではないし。ねぇ、どこから?」
「うわっ?!」
っ?!さっきのやつ!!
一通り説明が終わると、今日は終わりなので
帰ろうと教室を出ようとしたところ、
先程手を振ってきたあいつが声をかけてきて
質問攻めにされた。
「…健、外で待ってるから、話してくれば?」
「君は?この子のおともだち?」
「友達…。
うん、まぁ今はそう解釈しておいて。じゃあ。」
「ちょ、煉!」
煉は一言そいつにそう言うと、
教室の外へ行ってしまった。
「ねぇ、君、聞いてる?
日本語が通じてるってことはやっぱ日本人だよね。
思った通りだ!」
てかこいつ日本語上手すぎだろ!
イントネーションに少し違和感はあるものの、
そいつは流暢に日本語を喋っている。
「なに、なんで俺が日本人だって分かったんだよ。」
「さっきおともだちと日本語話してるの見てたから!
でも本当に日本語だったか、
小声で分かんなかったから聞いてみた!」
そう言ってそいつはさっきと同じ綺麗な顔で笑った。
「てか、なんで俺のこと見てたわけ?」
「んー……ひとめぼれ…?したから!」
「は、はぁ?!」
なんなんだコイツ!
マジで訳がわからねぇ。
一目惚れって。おいおい。
「僕、ジョージ!ジョージ・ニコラス。君の名前は?」
「…け、健……真田…健。」
…なんで俺は素直に名乗ってんだよ。
「真田?!真田って言うの?!
僕、真田幸村が大好きなんだ!嬉しいなー!」
「や、俺は別にその真田とは関係ないから。」
「そんなことはどうでもいいんだよ!
同じ名前だなんて羨ましいなー!
僕、日本が大好きなんだ!これからよろしくね!」
そう言ってジョージが手を差し出してくる。
「お、おう…。」
俺はとりあえず、その手を握ってみた。
ジョージが握った手にぎゅっと力を入れたかと思うと、
ぶんぶんと上下に振り、
嬉しそうに眩しい笑顔をむけてくる。
…とりあえず、友達1人目……できたの…か?…
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