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「なに。他のやりたいことって。」
どうやって誤魔化そうか考えていると
健がぐいぐいと身を乗り出して問い詰めてくる。
あー…ほんとに言いたくなかったんだけど……
「まー……健のお世話。とでも言っとく。」
「俺の世話ー?」
「そ。健のお世話。
健がバスケして疲れて帰ってきた時、
美味しいご飯作って、あったかい家で出迎えるの。」
あーもう。本当恥ずかしい。
2人で暮らせて、ちょっと新婚っぽい雰囲気味わいたいと思ってるとか。イタイじゃん。アホじゃん。
できるだけ平常心を保って言ったつもりだったけど
きっと多少赤面していたんだろう。
「えー。じゃあアレもしてくれる?」
健がニヤニヤしながらそんなことを聞いてきたから。
「アレ?」
「恋人のお出迎えといえば、アレじゃん。」
「………?」
健の言う"アレ"が分からず首を傾げる。
「もー。アレだよ!ほら。
ご飯にする?お風呂にする?それとも…
ってやつ!」
「あぁー……。や、しないからw
そんなアホみたいなことしませーん。」
さすがに恥ずかし過ぎるから。
無理だから。
……そんな子犬見たいな目で見ても絶対しないから。
「…や、しないからね。」
カウンターからちょこんと覗いてこちらを見つめる健に
そう言って釘をさすと、ちぇっ、っとむくれて
テレビを見始めた。
まったく…健もたまに変なこと要求してくるよね…。
まぁ、気が向いたらしてあげないことも無いけど。
いつか…ね。
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