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「健は何食べたい?」
グダグダ準備をしていたら
いつの間にか昼過ぎになってしまったが、
俺らは遅めの昼飯を食べに街へ出た。
食べたいものか…。
こっちに来てから約1ヶ月。
まだまだ家の周り以外の地理が、頭に入ってこない。
夜と昼で、全然雰囲気違ったりするし困るんだよな…。
「煉は食べたいもの、ねーの?」
「んー、俺はあんまり食にこだわりないからな…。
強いて言うなら、こっちに来て最初に行った
バーガーショップはお気に入りだけど。」
「あー、あそこは美味いよな。」
こちらに来て物件を探していた時に、
担当してくれていた不動産会社の案内人が
教えてくれたバーガーショップは
あれ以来、俺らの行きつけの店になっていた。
「でも俺、今はハンバーガー
食べる気分じゃないんだよね…。」
「そーだなー…。」
まぁ確かに、俺もなんとなくそんな気分ではなかった。
「結局、何食べても煉の作るご飯が一番うまいから、
こういう時に何も思い浮かばねーんだよ。」
「えっ、なにそれ俺のせい?w」
「まぁ煉に原因がないとは言い切れない。」
「えー、なんなのそれー。」
結局、軽口を叩き合いながら、
たまたま見つけた店に入り、食事を済ませた。
ちょっとしたコース料理を食べたけど、
結局そのどれよりも煉が作るご飯の方がうまいと思った。
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