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ノートを職員室まで持っていき
教室に戻った。
「はぁ…あとは地図と…日誌か。」
ちっ…めんどくせぇ。
「健…?」
地図を持ち、準備室に向かおうとすると
教室に梨華が入ってきた。
「何してんの。」
昨日、煉から聞いたことを思い出し、
つい冷たく当たってしまう。
「忘れ物…したから…」
弱々しくそう言う姿は、
とても煉に酷いことをしたとは
思えないような姿だった。
でも、やったんだよな…
「その…煉くんから…聞いたん…だよね?」
「何を?」
わざと、なんのことだか分からない
という様な素振りで聞き返す。
「私が…煉くんにしたこと…。」
「あぁ。そのことか。
なに?それで、何が言いたいの?」
「ごめん…なさい…。」
は…?
「なんで俺に謝るわけ。」
「嫌われたく…ないの…
健が私を優先してくれなくても
煉くんは健の大事な人なのに…
私が理解してあげなきゃ…
いけなかったのに…
自分の事しか頭になくて…
まだ子供だったの。
健は私を好きでいてくれてるの、
信じられなくなって、自信がなくて…
不安だったの...
でも、煉くんにした事は
間違いだったって…
煉くんは悪くないのに…
だから、ごめんなさい…」
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