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「本当はね、この気持ちも伝える気は無かったんだ。
煉がお前を好きだって分かってたから。
俺の方が後に好きになったから。
健も煉のこと好きだって分かってたから。
健は自分の事なのに気づいてなかったけどねw
でも、その煉がお前を傷つけたんだよ。
付き合い始めたって俺に言いに来たとき、
煉と約束したんだ。
絶対に健を泣かせるなって。
もし泣かせたら俺が奪うからねって。
んで、あいつは約束を破った。
健を、苦しめた。」
「兄貴...」
そんな約束してたのか...
「健は煉のこと、こんなに好きなのに。
大事に思ってるのに。
それなのに...
両想いなのに、幸せになれるのに...
好きな人ができて、その人と両想いってだけで幸せなんだよ。
奇跡なんだよ。ましてや男同士だよ?
なんでそれに気づかないの?
なんで煉は健を大事にしないの。
俺はそう思ったから...
俺なら...そんなことしない。
だから......健、俺にしとけよ。
絶対に傷つけない。絶対に悲しい思いさせないから。
好きだよ...健......」
初めて聞いた兄貴の気持ち。
血の繋がりがないことや、
突然告白されて、頭が全くついていかない。
でも、兄貴が俺を大切に思ってくれていることはわかる。
だから......
「兄貴、ごめん。」
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