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「どう思ってるとか、
そう言う事じゃなくてだな。
そもそも俺はお前の先生で、
お前は俺の生徒だ。
しかも、知り合って全然経ってねーのに
好きとか、間に受ける方がおかしいだろ。」
そうだ。生徒と先生。先生と生徒。
俺らの関係はそれ以上になってはいけない。
洸介に言っているつもりで
本当は…
自分に言い聞かせていた。
「期間とか立場とか、俺は気にしないよ。
そんなことよりも俺は気持ちを大事にしたい。」
真っ直ぐな目で見つめられ、
その視線に後ろめたさを感じ、
目をそらした。
「俺の考え、間違ってる?
理屈じゃなくて、先生の気持ちはどうなの?」
こいつはただの生徒だ。
生徒。俺の教え子。
頭で駆け回る言葉たちは、
口からは出てこなかった。
口をついて出たのは.........
「好き。」
心に浮かんだその2文字。
「好きだよ、洸介のこと。」
俺らは、もう戻れないところまで
とっくに来ていたんだ。
気づこうとしなかっただけで...
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