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ちゃんと話さなきゃ。
「ちょっと出てくる!!」
「ちょ、健?!どこ行くのっ!!
今何時だと思ってるのよ?!」
「ごめん母さん!!
すぐ帰るから!!」
「けんっ!!」
バタンっ……
「ハッ……ハッ……ハァ…ハァ……
着いた…」
近いはずの煉の家が
とてつもなく長い距離に感じられた。
チャイム鳴らしたら…
迷惑だろうか…
でもまだ10時だし……
玄関の前でチャイムを鳴らすか
鳴らさないか悩んでいると……
ガチャ……
「健……?
何してるの?」
煉が出てきた。
「あ、いや、ちょっと通りがかってだな…
ってか、煉こそどっか行くのかよ?」
煉は財布だけを脇腹に抱えていた。
「あ、ちょっとコンビニに…」
「そっか……」
………
やべぇ…沈黙が重い……
どう切り出しゃいいんだよ…
「フッ…少し、話そうか?」
そんな俺の気持ちを察してか、
煉の方から切り出してくれた。
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