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生きる意味.1 桃紫
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さとみside
あぁ俺が生きてる意味ないんか
白いベッドに赤いシミが出来るのを見て俺は意識を手放した
こうなったのは約1週間前────
る「最近さとみくんへのアンチコメント増えてません?」
り「それ俺も思ってた…」
そう最近急に俺へのアンチコメントが増えてきた
気にしないようにしてたけどまさかメンバーも気づいてたとはな
俺迷惑かけてるな
る「大丈夫ですか?気にしちゃダメですからね!」
さ「ありがとw俺は大丈夫だよw」
この時は本当に大丈夫だと思ってた
日に日に増えていくアンチコメントにリスナーにも黙ってはいなかった
さ「…何も出来ないとか俺情けなさすぎw」
ふと目の前に置いてあったカッターに視線がいった
さ「楽になれるかなw」
怖くて手が震えていたが今は自分自身が嫌すぎて思っていたよりも躊躇なく切れてしまった
さ「いた」
痛みはあった。でも何故か血を見ると落ち着いた
“俺は生きてる”とかそういうのじゃなくて言葉に表すのは難しいような複雑な感じ
それから俺は毎日のようにリストカットをするようになった
お酒を飲みながらリストカットをすると更に落ち着くことを知った
そして今日にいたる──
今日は編集が思っていたよりも早く終わり新しい服を買おうと行きつけのお店に入ろうとした時
反対側の歩道に楽しそうに笑ってるメンバー5人の姿があった
さ「え?…みんな?」
俺はつい声を出してしまった。
それに気づいたのかたまたま視線に入ったのかは分からないがジェルと目が合った
そしてジェルは焦った様子で他のメンバーに俺がいることを伝えていた
…あぁ俺邪魔者なんかw
そう思った時には家に向かって走っていた
そして机の上に置いてあったカッターを手に持ち思いっきり切った
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