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オトギリソウ
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※花吐き病
※死ネタ
ゴホゴホっ
り「っ、また、か」
莉犬side
俺は今日も花を吐いた
今の世の中、花を吐くことは別におかしいことではない
みんなも聞いたことあるでしょ?花吐き病って
片思いをこじらせると苦しくなって花を吐くようになる
大体の物語は両思いになってハッピーエンド
り「はっ、馬鹿らしい」
両思いになれるのなんてそんな奇跡普通ならありえない
だから俺だって治らない
まだ治療法が見つかってないんだよねこの病気w
それに俺が片思いをしている人にはもう既に恋人がいるわけよ
もうこんなの治らないですって言ってるようなものじゃん
り「ヴっ、あ、オェ、、はぁっ、」
、、今日はやけに沢山出るな
花を吐くことは決して楽な事じゃない
すごい体力使うし苦しい
ピ-ンポ-ン
だれ、
ガチャ
る「莉犬?おじゃましますよ?」
るぅとくん、?
あ、そっか合鍵渡してたんだっけ
り「、、、」
正直、吐いたばっかりで動く気にも喋る気にもならない
吐いた花は袋に入れたしるぅとくんが触る心配はないと思うけど
る「莉犬?あ、いた、って大丈夫!?」
り「ん」
る「よかった、吐いた後ですか?」
り「ん」
そう言うとるぅとくんは背中を撫でてくれた
メンバーには花吐き病になっていることは言ってあるから時々様子を見に来てくれる
まぁ好きな人が誰かなんて言ってないけどね
る「もうほんとに誰なんですか?莉犬の好きな人」
り「、、、」
る「僕達は莉犬のこと助けたいんですよ?」
どの口が言う
る「全力でサポートして両思いになれるように応援しますから」
ふざけるな
り「オェ、ゲホゲホ、、うぅ、っかは」
また吐いた
る「、、これって、オトギリソウ?」
はっ、もう俺無理だよ
る「確か花言葉って……っ!」
り「は、は、は」
オトギリソウの花言葉
敵意。そして恨み
り「俺の好きな人はころちゃんだよ」
る「、、、」
り「両思いになれるように応援する?バカなの?あの時るぅとくんの恋を応援したのかバカらしくなるじゃん」
る「り、いぬ」
り「るぅとくんは何も知らなかった。って言うより誰もこのことは知らなかった。だから自分を恨むのだけはやめてね」
り「ありがとう、幸せだったよ」
満面の笑みでるぅとくんを見て
そして死ぬつもりで机に置いておいたナイフを手に取り自分の心臓めがけて刺した
遠くでるぅとくんの叫ぶ声が聞こえたけど
もう聞く気になんてなれなかった
ごめんねるぅとくん
そして、大好きでした
ころちゃん。
終
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