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莉犬side
そんなこんなでもう俺には今日しか残っていない
この1週間はメンバーと沢山遊んで動画も撮ってお泊まりもして幸せだった
もちろんメンバーには言っていない
まだ笑っていてほしいから
そして今日最後の日、この日はどうしてもころちゃんといたくてデートをすることにした
色んな所に行って写真もいっぱい撮って
気づけばあっという間に夜になっていた
こ「そろそろ家に帰るかー」
帰るなんて言わないでよ
まだ、まだころちゃんと一緒にいたい、触れていたい
でも口に出したら何かが崩れる気がして我慢した
繋いでる手をぎゅっとしてころちゃんの温もりを確かめる
それに気づいたのかころちゃんもぎゅっと握り返してくれた
でも時間は止まらない
刻一刻と過ぎていく
もっところちゃんを見てたかったな
もっとぎゅってしたかったな
り「公園行きたいな俺」
こ「公園?いいよ行こっか!」
公園のベンチに座り月を眺める
こ「、、どうしたの?莉犬くん」
り「ね、ころちゃん。泣かないで話を聞いて」
こ「う、うん」
そして俺は病気のことを話した
もうあと2週間しかないこと、明日には入院すること、今日が自由でいられる最後だと
話終わった時にはころちゃんは泣いていた
り「もう泣かないでよwまだもう少しだけころちゃんと一緒にいられるから」
こ「ヒックごめん、ね」
伝えたいこと俺はまだ言葉ではうまく言えないけどいつかちゃんと伝えるからね
泣いているころちゃんの背中をさすりながらまた月を眺める
何故か凄く寂しくなってその寂しさを誤魔化すように微笑んだ
り「俺、ころちゃんにはずっと笑っててほしいな」
ころちゃんに逢うためだけに生まれてきたなら俺は忘れないようにしたい
焼き付けたい
1分、いや1秒でもいいから傍にいさせて
さよならなんて言わないから
そして俺は入院した
入院するギリギリまでころちゃんと一緒にいた
あの後俺の家に手を繋いで帰って沢山話した。笑った。
気づけばお互い眠ってしまっていて起きた時にはもう10時だった
そこから一緒に病院へ向かった
ころちゃんの顔は寂しそうな顔をしていた
だから笑ってそう言って無理やり笑わせた
それから2週間と3日。
俺はメンバーに囲まれて先に旅立った
またね!そういい残して
終
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