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2ページ目ーステラレター
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「お前達、出かけるから準備して〜」
寒さも一段と厳しくなった冬のこと。
朝から母は上機嫌で朝ごはんを用意してくれた。
それだけでも嬉しかったのに、あんなに僕らを外へ出したがらない母が珍しく出かける話をしてくれ、2人して喜んだ。
母が誘ってくれたのが嬉しくて、母の闇に満ちたいやらしい視線に気づくことができなかった。
「そろそろ迎えが来るわよ」
迎え?
2人の頭にハテナが浮かんだ。迎えがなくても公共交通機関を使えばいいのになんでだろう。
だんだん違和感を感じ始めた頃、1台の黒い車が僕達に近づいてきた。まるで危ない人達がなってるような車にビビってしまう。お兄ちゃんも気づいたんだろう。顔がこわばっていった。
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