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6ページ目ー崩れる音ー
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「元々あんた達なんか要らなかったのよ!望んでなんかないけどおろす金がなかったから仕方なく産んだのよ。仕方なく!あんた達なんていらない子よ!!」
ガーン
何かが崩れる音がした。
こんなことなら生まれてこなきゃよかった。でも僕よりお兄ちゃんの方がもっと辛かっただろう。
ちらっとお兄ちゃんの方を見ると顔が青ざめて、消えてしまうんじゃないかって言うくらい暗かった。
するとさっきの琉煌さんと呼ばれた男がお兄ちゃんの前に立ち、母と話し始めた。
「実の子供にそんなことを言うな。お前らの勝手で産んだくせに悪くいうな。全てお前が悪い。俺はお前の発言でとても気分が悪い。このままお前なんかのところに子供たちを置いておくとこの子達が可哀想だし、かと言ってお金払うのももったいないくらいだ。だが、これで何も無いのは話が違うから借金の3分の1は負担してやる。だからこれ以上、この子達に近づくな。近づいた時点でお前に命はないと思え。」
息継ぎしてるのかわからないくらい話してる琉煌さんに驚いてあっけらかんとしていた。母以外は僕と同じ状態だっただろう。だが母は、
「何よ!偉そうに!!3分の1ですって!ふざけないでちょうだい。全部よ全部!」
ぎゃあぎゃあ騒ぎ出し、誰も止められなくなった。もう一人の男が電話をし、終わったのか母を拘束し始めた。
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