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9ページ目ー出会いー
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2人して体調を崩してしまった。
琉煌さんは、僕らを近くの診療所まで連れてってくれた。
その診療所は、琉煌さんの幼馴染のお父さんの診療所でよく組の人たちもお世話になっているらしい。
幼馴染のお父さんは診療所の他に某有名な病院の院長もしているらしく、とにかく凄いんだって。
診療所に着くとすぐ優しそうなおじさんが僕らを見てくれた。多分この人が院長だろう。
「親父さん、この子ら大丈夫ですか?」
琉煌さんが尋ねると
「弟くんはストレスによる栄養失調だね。お兄ちゃんの方もだけど、弟くんより酷いね。もう少し来るのが遅かったら命を落としていたかもしれない。それに、精神的にも不安定だ。今は起きているけどずっと眠っている状態だが、急に暴れたり、泣き出したりするかもしれない。ちゃんと見ていて欲しい。あとはちゃんとご飯を食べること。」
そう言って、点滴の準備を看護師にしていた。
僕らが点滴を受けてるあいだ琉煌さんはずっと僕らに謝っていた。
琉煌さんは悪くないのに…
点滴が終わって帰ろうとした時、廊下で長身の男の人とぶつかって転んでしまった。
男の人は慌てて僕を起こしてくれた。
「うわあ!!ごめん!怪我してない?」
起こしてくれた人にお礼を言おうと顔をあげた瞬間、その人と目が合った。すると、急に胸が苦しくて、顔が熱くなるのを感じた。
それが僕と凛也さんとの出会いだった。
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