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ちょっと待て、落ち着いてくれ
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カツ、カツ、カツ…
「くる、なよ…おい山根!!」
そういう俺をシカトして
山根はどんどん近づいてくる
「っ…くるなって!!」
さっさと逃げりゃあ
いいものを
俺は逃げられずに
ただ後ろの壁へ一歩また一歩と
追いつめられていく
トンッ
山根は俺の足の間に
膝をいれ、手を顔の横においた
逃げられない
もう、手遅れ、だ。
「赤城」
びくりと肩が上がる
「なんだよ」
「こっち、みろよ」
「なんでだよ…イミわかんねー」
「こっち見ねーの?なら向かせてやるよ」
(意味、分かんねーし…!!)
「っ…ぃた!?」
「……ふーん」
山根は下を向く俺の髪を引っ張り
強制的に上を向かせる
「ばか…見んなっ///」
体温がまた上がる
じわじわと全身を巡り始める血。
山根が近くにいて、
山根が俺をみるから
だから…。
「…赤城」
「あんだよ、いい加減はなしやが…ん!?」
距離をつめて
上を向かせて
山根が俺に
したのは
突然のキス
「は、なせっよ!!」
「チッ」
「何してんだ、テメー…」
今までで一番低い声がでた
それもそうか
秘密を知られた上に
キスまでされて
ひでー仕打ちだ
ほんとうぜーし
ついてなさすぎ
「お前のそのツラ」
「あ゛?」
「バラされたくなかったら」
一瞬、静かな空気が流れ…
ヤツはこの後
とんでもない事を
俺に言う。
「お前のそれバラされたくなかったらヤらせろ」
「ぇ………?」
コレは一体
どういうことだ?
俺の頭はどーなった?
耳は?
目は?
ここはほんとに俺が生きてる世界なのか?
混乱していく脳内とは裏腹に上がる体温と
何を考えてるのかわからないそいつは
笑っていた
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