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ぼくは小学生の時からまわりに合わせるのが苦手だった。自分の中に誰にも入られたくなかった。
そのせいでいじめられた。
力での暴力ではなく数と言葉の暴力でズタズタにされた。周りの誰もがぼくの悪口を言い、嘲笑っているんだと思い込んでいた。
先生はなんでもっと前から相談しなかったのかと問いつめた。
相談なんかしたら余計何をされるか分からない。怖いんだ。誰かがいじめられてることを教えれば、自分に火が向く。いじめられていると訴えれば余計色々なことを言われる。
悪びれもなく大事にして犯人を探し出そうとすることで余計酷くなることを先生は知らない。先生の学生時代がどうであったか知らないが。今の時代は酷くなる一方だ。傍観者でいた人たちも輪になって悪口を言い始める。自分が対象にならないように。
ぼくの居場所はぼく自身の心の中にしかない。ズタズタに切りつけられ、穴が空き、そこからよく分からない何かが溢れている心にしかない。
笑い声がぼくに向けられてる気がしての怖かった。赤の他人であってもぼくの悪口を言っているように聞こえてきて、何もかも怖かった。でも表面上だけでも強く。強く有ろうとした。傷を隠し、悪口を言う人たちに笑顔を向け。その笑顔をまた罵られ。知らぬ振りをした。気付いていない振りをした。
そんなぼくの存在が嫌いだった。周りにいい顔をしている自分を心から嫌いっている。鈍感な振りをし、臆病になり、結局周りに合わせて悪口を言い、誰かを傷つけ、自分を守りるそんなぼくが大嫌いだ。
ぼくなんかがいなくなっても何も変わらない周りは何事も無かったかのように過ごし、数日後には忘れられ、過去にいた人てなるのだと。
けれど違った。
周りは善者のふりをした。同情の言葉をかけ、無意味な相手を余計傷つけるだけの励ましをし、様々な噂をたてた。そして最後にはぼくを。。。
ぼくはこの世界の自分を含めた全ての人間が嫌いだ。
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