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何だかとっても、危ない気がした。
さっきから目が見えないのだ。
「桜井さん、大丈夫?」
同じパート仲間から声をかけられた。
「・・・何だか目が見えなくて。」
「え?・・・ちょっと、桜井さん、熱あるんじゃない?」
工業用ミシンの唸る音が、何だか遠くに聴こえてならない。
ぼんやりする目を擦った。
「・・・。」
あぁ、無理かも。
体が悲鳴を上げている。
「ごめんなさい、私、帰ります。」
職場で倒れたら、迷惑をかけてしまう。
桜井は、気合いを入れて立ち上がった。
そこで、意識を失った。
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