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25 2019年8月8日
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風見は、ひとり思い出し笑いをしていた。
まさかまさか、記念日に忍者屋敷に行くことになるとは想像もしていなかったのだ。
昨日、晩ご飯をたべながら、小夜から計画を聞いて爆笑した。
「ブハッ!新宿に忍者屋敷?!」
「そう。美湖ちゃんも楽しめて、かつ、おれたちも何年後でも思い出せる日にしたいなって思って調べたんだ。」
可笑しくてならない。
まあ、たしかに美湖ちゃんと3人でオムライスを食べに行っても大変だ。
時間帯的に電車も混み合う時間だし、若干、今年は無理だろうなと諦めてもいた。
そしたら。
「来場記念で、まきびしももらえるらしい!」
ブハッ。
小夜がキラキラした目で言うものだから、米を喉に詰まらせそうになった。
小夜はびっくり箱だ。
予想外のところを攻めてくる。
そんな小夜の事が、堪らなく好きだと思った。
「オッケー、じゃあ、手裏剣も投げれる感じだね?」
「うん!剣も振り回せるみたいだよ!」
ああ、堪らない。
最高に可愛い。
決めた。
忍者のコスチュームをさせよう。
夜の計画もバッチリできた。
そんなわけで、風見は上機嫌で書類を束ねていた。
15時まであと少し。
小夜が着替えを持ってきてくれる話になったから、新宿で直接待ち合わせれる。
ゴジラが見える有名な場所から近いらしい。
「風見さん、ご機嫌ですね。」
「ああ、これから忍者に会いにいくんだ。」
「忍者?!」
鈴谷にそう言うと、目を白黒させた。
「す、凄いですね。」
「だろう?」
トントン、と書類を纏めて引き出しにしまった。
「じゃあ、俺は帰るから。」
「はい、お疲れ様です!」
鈴谷を置いて帰社した。
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