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次に見せてもらったのは、傘に隠した刀だ。
「こうやって周りに気付かれないように、」
サクッ!
ふおおおお!!
超、興奮した。
想像してしまう。
普通の着物を着て町人に扮した忍者が、戦っているシーン。
いつの間にか、その忍者は風見さんのイメージに重なった。
キラキラした目を小夜と光太郎から向けられて、風見はぽりぽりと首筋を掻いた。
他にも、忍者から屋敷のからくりを見せてもらったり、本物のマキビシをもらったりした。
「・・・え?」
鉄じゃない。
マキビシと言えば、鉄で出来たトゲトゲの武器を思い浮かべるけれど、もともとは水草のオニビシやヒメビシの実を乾かしたものを使用していたらしい。
「鉄は高価ですし、持ち運びには向いていません。竹で作った容器に入れて、携帯していました。」
なるほど。
「なので、マキビシは天然素材なんですよ。」
目からウロコ。
「でも踏むと痛いので、取扱いには気をつけてくださいね。」
「はい!」
光太郎くんが手を挙げた。
「忍者は兼業できますか?」
プハッ!
「アハハ!出来るかもしれません。では、手裏剣修行してみましょう!」
やった!
手裏剣だ!
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