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渡された手裏剣は想像していたより重かった。
構え方、投げ方のレクチャーを受けて、もうウキウキした。
ちなみに小学生以下の子どもたちは、ゴム製の手裏剣だ。
それを的に向かって投げる。
「アハハッ!」
めちゃくちゃ楽しかった。
やっぱり風見さんはびっくりするくらいザシュッと的に刺さるんだけど、おれがやると、的の手前に落ちたりした。
「小夜、下手くそ。」
「もー、次こそ行くよ!」
超楽しくて、外国の人とも仲良くなって勝負した。
「プハッ!」
こっちのカップルも、おれと同じ下手っぴがいてめちゃくちゃ笑った。
「風見さん!俺のこと見ててください!」
光太郎くんが宣言して、バシッと投げた。
「アハハ!光太郎くんの方がセンスある!」
風見さんが言って奮起した。
「おれだって!」
そう言ったら、風見さんがふざけて言った。
「ポッポ作戦したら?」
もう!
忘れたい過去をえぐる!!
えいっ!と足を踏んづけると、風見さんは痛い痛いと言いながら笑っていた。
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