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わぁお。
がっくりと項垂れたおじさんが座った受付は、不思議な雰囲気を醸し出していた。
と、言うか。
『ポッポー!ポッポ、ポッポー!!』
『キャハハ!さっちゃん、じょうず!!』
『本当?美湖ちゃんの方が上手だよ。』
漏れ聞こえてくる会話と掛け声に、智樹は目を丸くした。
ふふ、ここに来てたのね。
ほのぼのした雰囲気に、知らず口元が緩んだ。
逆に違う意味で目を丸くしたのは、奏太だ。
あ!あのおっさん!
そして、『ポッポ、ポッポー!』
この掛け声!!
あきる野市で起きた大事件を、まざまざと思い出した。
ってことは!
『アハハ!光太郎くん、全部刺さった!!』
『風見さんみたいに深く刺さらないです。』
『俺、肩は強いんだ。』
『超合金ってやつですね!』
ほら、風見と拓篤の義理の兄弟(山下の恋人)が揃っているわけで。
やべぇ!なんか巻き込まれる!
奏太の第六感がビンビン振り切った。
「ちー、帰るぞ。」
「え、せっかくだからご挨拶しましょう?」
いやいやいやいや!
自ら車に当たりに行くバカは居ないって!
「いーから。」
引き摺ろうとしたら、おっさんが顔を上げた。
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