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そんな午前中を過ごした小夜は、美湖ちゃんのお母さんと3人でお昼ご飯を食べた。
今日、美湖ちゃんに幼稚園を休ませたのは、お母さんの希望だった。
「こんな時にしか、昼間に一緒にいることなんて、無いと思うんです。」
3人でゆっくり過ごした。
お母さんは明日からフルタイムでの復帰だ。
生活に直結する未就業日。
応援することしか出来ない無力さはあるけれど、美湖ちゃんの笑顔が救いだった。
ピンポーン。
ん?
インターフォンを覗くと、宅配業者さんだ。
ん?
母さん、野菜送ってくれたのかな?
そう思いながら受け取ると、通販会社からの箱だった。
風見暁様から、杉小夜様へ。
ギフト仕様になっている。
・・・なんだか妖しい匂いがした。
小夜は唇を引き結びながら、そっとクローゼットに箱をしまった。
なんか、危険な香りがするんだよね。
背中でクローゼットの扉を閉めると、風見さんに聞いてみた。
『ね、荷物が届いたよ。』
『良かった!中身見た?小夜にプレゼントしたかったんだ!』
この感じ、みんなの前で開封出来る代物だろうか。
『ありがとう、まだ見てないんだけど、暁さんが帰ってから一緒に開けるね。』
『おー。超楽しみだよ。』
念のために聞いてみた。
『明日って、運転の練習出来るかな?』
『んー?明後日でいいんじゃない?』
ほーらほらほらほらほら!
絶対ピンクなものだ!
小夜は確信した。
そっと画面を閉じて、胸に当てた。
き、記念日エッチって思えば良いよね?
物事は良い方に捉えないと。
いったいどんなバカなものを買ったのかと頭痛を起こしながら、小夜は美湖ちゃんの元へ歩いて行った。
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