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は、恥ずかしい・・・ッ。
子どもは無邪気に色々やらかす。
シール貼りの仕事が終わり、ようやく茜と遊んであげれる時間が訪れた。
猫が大好きな茜は、美容室の看板猫を窓から覗いて楽しんだあと、公園に行きたいと言った。
真夏の夕方。
子どもの影は無く、大人の男性がベンチに座っているだけだった。
「茜、向こうのブランコに乗る?」
「ううん。」
茜の目はダンゴムシに釘付けだ。
「苛めちゃダメよ?」
「うん。」
まだ熱を持つ地面。
しゃがんだ茜には、地面の熱にも燻されている状況だ。
タオルハンカチを濡らして、茜の首筋に置いてあげようとほんの少し目を離した。
時間にして、2秒。
「おっぱいのおにいちゃん?」
見ず知らずの男性たちに、とんでもない一言を投げかけていた。
ひぃぃ!!
慌てて肩を掴んで頭を下げた。
「すみません!!」
どっちかの携帯が鳴り響く公園で、冷や汗をかきながら引き離した。
も、もう!!
「・・・ちがったー。」
「でしょう?おっぱいのお兄ちゃんは、遠いところに住んでるの。」
おっぱいのお兄ちゃんとは、鈴谷のことだ。
智樹の事ではない。
「茜、今日はお兄ちゃん先生と会えるから、おっぱいのお兄ちゃんとは、また今度ね。」
「うん!」
ぼろぼろのバッグから携帯を出すと、約束の時間10分前になっていた。
猫の美容室の前で待ち合わせをしたのだ。
そんなわけで、茜を連れてゆっくりと歩いて向かった。
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