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堪らない匂い
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「なに? シたいの?」
ゆるりと足を開いた。
僕の孔からは、さっき出された精液が、こぽりと溢れる。
「いいよ。おいでよ」
閉めたばかりのシャツのボタンをぷちぷちと外し、前を肌蹴させた。
倉島が来るまで、時間があるだろうと、僕は男を誘った。
男は欲情した空気を、寄せ集めの理性で包んで隠す。
彼なりの僕への気遣いなのか、あからさまな性欲を見せるコトへと恥ずかしさの誤魔化しなのか。
ゆっくりと寄せられた男の手が僕の頬を撫で、吸い込まれるように、唇が近づく。
僕は思わず、顔を引いた。
「他の人の咥えてたんだけど…、気持ち悪いでしょ…?」
なんとも言えない後ろめたさ感に、手の甲で口許を隠し、瞳を背けた。
「なに気にしてんの? 誘ったの、あんたじゃん。あんたのその汚い格好と、ここに充満してる臭いで、何してたかなんてわかってんだけど」
僕の手を握り剥がした男は、ふっと嘲笑うような音を立て、唇を重ねた。
さっきまで、こいつの知らない野郎のペニスを咥えていた唇を、平然と舐め回してくる。
離れた唇で、男は笑う。
「よくわかんねぇヤツの咥えてたって思うと、嫌っちゃ嫌だけど…、堪んねぇんだわ、あんたの匂い」
2人の唾液で濡れそぼつ僕の唇が、男の親指で強く拭われる。
離れた指に、ぷるりと揺れた僕の唇に、男が噛みついた。
「ん、……」
じりじりとした痺れを生む甘噛みに、ぞわりとした感覚が背を這った。
「誰にでも股開く、節操なしのビッチちゃん……」
するりと滑った男の手が、腰から腿を撫で下がる。
学年が違うにも関わらず、この男も、僕の噂を知っていた。
「……そんなに色んな人とシたいんだ?」
蔑むような瞳が、僕に向く。
見下すような視線を浴びせながらも、男の手は、優しく柔らかく僕の肌の上を滑っていた。
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