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αに限りなく近いβ
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「悪ぃな、遅……っ」
旧体育館倉庫の扉が、がさつに開かれ、怠そうな倉島の声が驚きに途切れる。
「ぁ……っ、ぁ…、んっ………」
依れたマットの上に腰だけを高く上げたままに、揺さぶられ続けている僕は、喉奥から漏れるはしたない声を堪えるコトで精一杯だった。
薄目を開き扉に向けた視界には、倉島の不快な顔が映る。
「……お前、なにやってんだよ?」
怠そうなサンダルの音を響かせながら、ゆったりと歩み寄る倉島に、僕を犯す男は笑う。
「セックス」
腰を振り、深く僕を穿ちながら、男は悪びれもせずに声を放った。
「そんなの、見りゃ……」
「こいつ、オレのもんになったから」
ぐぐっと奥まで捩じ込まれる杭に、僕の身体が、びくりと跳ねた。
後ろから腕を回した男は、繋がったままに、僕の背に身体を密着させる。
首と腹を支えられ、グッと身体を起こされた。
「ひっ、……ぅ」
そのまま座り込む男の上に乗せられた。
重力に引っ張られるように身体が沈む。
男のペニスが、更なる奥へと挿り込んでくる。
両膝の裏へと手を差し込まれ、足を左右に開かされた。
涎を垂らす僕のペニスも、男と繋がる孔も、倉島に丸見えになる。
「や、……ぃ、ゃ…」
逃げたい、暴れたい…思ったところで、熱に浮かされ疲弊した身体は、意思通りには動かない。
「βのクセに。Ωを侍(はべ)らそうなんて、生意気なんだよ」
僕の肩に顎を乗せた男は、鼻で笑う。
不遜気な男の姿に、倉島は、苛立ちと焦りの混じる声を上げた。
「お前だって、βだろ…? なんで俺がβだって……っ」
嫌みな微笑みを浮かべた男は、僕の首筋に鼻先を埋める。
「オレ、鼻が利くんだよね。αの親父と一緒なんだよ。…オレの血は、αに限りなく近いβなんだよっ」
ふんっと、倉島の言葉を足蹴にするように声を放った。
結合部を倉島に見せつけるように、男は腰を揺すり続ける。
ぐちゅぐちょと粘着質な水音が、羞恥を煽る。
僕の痴態に倉島は、ごくりと喉を鳴らした。
「締まったな……、見られて興奮してんの?」
耳許で低く紡がれた男の声に、背が痺れる。
ねっとりとした感触が、僕の耳裏を這っていく。
「ん……っ…」
身体を隠そうと、無駄な足掻きだと知りながら、僕は腰を捻る。
太さを増したペニスが余計に擦れ、身体が震えた。
「あー、出るっ」
ぐっと奥まで押し込まれたペニスが、僕の中でビクビクと震えた。
熱い飛沫が、僕の中で弾ける。
引き摺られるように、僕までも、なにも出さずに極まっていた。
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