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吹っ飛ぶ身体
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金縛りにあったように動けない倉島の唇を、舌先で舐めた。
ばくんばくんと、そこだけ激しく鼓動する倉島の心音が伝わってきそうだった。
指先ひとつ動かない倉島に、僕は再び唇を舐め、…重ねた。
本能を揺り起こすスイッチを押し込むように、舌を倉島の口腔内へと挿し込んだ。
悪戯でもするように、ちろちろと倉島の歯をなぞる。
倉島の口腔内を我が物顔で舐め回しながら、自分のワイシャツのボタンを外していく。
固まっていた倉島の手を導き、自分の素肌へと触れさせる。
「シよ……?」
ちゅくっと音を立て、放した唇で誘惑を紡ぐ。
「翠之……居ないし。………」
眉尻を下げ、潤んだ瞳で辛さを訴える。
抑制剤だけでは、限界があった。
温もりが、刺激が、…欲しかった。
一度、深く瞳を閉じた倉島は、瞼を押し上げながら、唇に笑みを乗せた。
「お前が黙ってれば、バレないよな。てか、お前に誘われたんだ……俺は、悪くねぇ」
迷いを吹っ切るように笑い声を放った倉島は、僕のワイシャツを大胆に肌蹴させた。
露になる僕の素肌に、堪らないと言わんばかりに熱い吐息と舌を這わせた。
はっはっと短く太く吐かれる倉島の息は、欲情した獣そのもので。
僕を求める倉島の姿に、堪らずその短く固い髪の中に両手で突っ込んだ。
「ふ、……ぁ」
倉島の雰囲気にあてられるように、僕の体温も更に上がる。
下着ごとジャージを荒く摺り下ろした倉島は、半勃ちの自分のペニスを2、3度扱く。
「お前も、さっさと脱げ」
僕のスラックスを握る倉島に、急くようにベルトを外す。
ぞもぞと服を脱いでいく僕の上で、セックスのコトしか頭にない獣が、涎を垂らす。
スラックスも下着も床へと蹴落とし、片足を担ぎ上げられた瞬間。
―― ドガッ
上に乗っていた身体が、真横に吹っ飛んだ。
閉まっていたはずの隣とのベッドの間のカーテンが、開け放たれていた。
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