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悪魔の囁き
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何が起きているのかを理解しようと、激しく瞳を瞬く駒野の頬に手を添えた。
緩やかに、頬から首筋、鎖骨へと指先を滑らせた。
「シよ?」
ゆっくりと上体を倒し、駒野の首筋に唇を押し当てる。
駒野の興奮を煽るように、ねっとりと舌を這わせた。
ふぅっと小さく息を吐いた駒野が、僕の肩を掴み、がばりと身体を起こした。
その勢いのままに、僕が押し倒される。
僕を見下ろす駒野の瞳に、獣が宿っていた。
ぐっと奥歯を噛み締めながらも、口の端から吐かれる息が、欲に塗れた色を浮かべる。
「なんだよ、これ………」
僕の両肩に触れる駒野の手が熱い。
足の間にある駒野の身体が、じりっと僕に、にじり寄る。
内腿に触れた駒野の股間には、はっきりとした存在感を示すそれ。
僕は手を伸ばし、硬く立ち上がる布越しのそれに触れた。
「これ、ちょうだい…?」
ご馳走を目の前にした獣のように、僕は舌で自分の唇を潤す。
するりと近づいた駒野の顔が、僕の首筋に埋まる。
ふっふっと短く継がれる息が、肌を擽る。
「堪んない……、もっと、嗅がせて…」
首筋から耳許へと這い上がり、駒野の鼻が髪の中で震える。
煽られる性欲に、駒野の手が僕の下肢に触れる。
焦れったそうに前を寛げられ、下着ごと膝まで摺り下げられた。
ぐっと膝を持ち上げられ、露になる孔に駒野の指先が触れる。
駒野の顔は、ずっと僕の髪の中に埋まったままだ。
すんっと臭いを嗅がれ、吸い込まれる息と一緒に駒野の指先が僕の中へと埋まった。
「ん………っ…」
鼻から漏れる甘えた息に、僕の孔から、にちゅ…っと粘着質な音が耳に響く。
「すご…、…指……溶けそ」
はぁっと溜め息にも似た重たい息が、僕の髪を擽る。
犬が懐くように鼻先を擦り寄せてくる駒野に、その頭を優しく抱く。
「早く、挿れて……」
耳許で、悪魔のように囁く僕の声に、駒野の呼吸が荒くなる。
十分に吸い込めているはずの酸素を欲するように、はぁはぁと短く太く繰り返される駒野の呼吸音は、僕の身体を火照らせた。
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