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悔恨の情 <Side 駒野
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頸に擦りつけた鼻先に、先程まで香っていた芳しい匂いがしない。
急かされるような焦燥感も、今は、すっかり鳴りを潜めた。
代わりに沸き上がってきたのは、仕出かしてしまったコトへの悔恨の情。
「ぅあぁぁ………」
言葉にもならない、溜め息にもなれない声が口を衝いていた。
オレの下で、どろどろに汚れたシーツに、うつ伏せに沈む霙の身体。
霙の中に埋めたままのペニスは、やんわりと萎れ始め、うねうねと蠢く内壁に押し出され始める。
撓る背に手をつき、ずずっと引き抜いたそれと、閉じようと蠢く霙の孔の間に、白い粘液の糸が垂れる。
きゅうっと窄むタイミングで、中へと放った精液がごぷりと溢れ、重みに白濁の糸がぷつりと切れた。
あまりにもエロいその情景に、ごくりと喉が鳴る。
―― ピッピピ、ピッピピ
腕時計が放つアラーム音に、びくりと肩を跳ねさせた。
「あ、ぶね……」
また、性欲に飲み込まれるところだった。
……てか、アウト…、か。
腰だけを突き出す格好のままに、意識を失っている霙の身体をそっとベッドに横たえながら、脇へと放ってしまったPTPシートを視線で探す。
見つけたPTPシートを手繰り寄せ、薬を口へと放った。
大丈夫。
帝斗の薬は効いているはずだ。
ここにオレの子が、宿るコトはない。
霙の腹に、そっと指先で触れた。
涙と涎と汗と精液……あらゆる体液で汚れた身体に、後悔の溜め息が零れた。
……子供どうこうじゃないよな。
手を出したっていうコトが、そもそもアウト…だよなぁ。
「はぁぁ……」
オレの口からは、止めどなく溜め息が漏れ続けた。
後悔の思いを吐き続けながら、意識を失ってしまった霙の身体やベッドを綺麗にした。
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