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簡単に堕ちていく
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乾いた孔に、無理矢理に挿し込まれる指は、皮膚を引き摺る。
「ぃっ……ぁっ…」
「早く濡らしてよ。こんなんじゃ挿れられないでしょ。挿れてほしいんでしょ? 霙、セック大好きだもんね?」
背中にべったりと貼りつき、耳許で熱っぽく囁かれる僕を貶す言葉。
自分自身を守るために、感じてもいない身体が濡れていく。
「ちが………っ」
「何が違うの? ほら、いやらしい音してきたじゃん」
ゆるゆると奥まで挿し込まれた指を上下に揺すられ、くちゃくちゃとした濡れた音が静かな部屋に反響する。
「男なら、誰でも良いんだよね。この中、擦ってくれるんなら、悦んで媚びるんでしょ?」
…何本、咥えてきたんだか、と呆れ塗れの声を放った翠之は、言葉を繋ぐ。
「オレの居ない間に、どんだけの男、誑かしてきたの? 本当、だらしないよねって、見張ってなかったオレが悪いのか……」
疲れたように紡がれる翠之の声が、僕を嘲る。
反省と言う皮を被った蔑み。
それは、僕の返答を必要とはしない。
「こんな細いのじゃ満足できないよね」
ぼそりと声を放たれた翠之と、尻に触れる熱く硬い感触。
ぐにゅりと押し込まれたそれは、身体の中から僕を火照らせた。
「く………ん…っ……」
無理矢理に引き摺り出される快感に、僕の腰が揺らぐ。
ずるりと引き抜かれるペニスを追うように、背が反り、腰が上がる。
少しだけ中へと戻るペニスに、強情るように内襞が蠢いた。
床に頭を擦りつけ、尻だけが空中で揺らぐ。
「いい格好だね」
尻だけを高く上げ、快感だけを追う。
まさに、獣の交尾だ。
頸にかかる獣染みた呼吸音は、翠之の周りだけを熱くする。
僕の心を包む空気は、冷たく冷え、凍えをもたらす。
「ぁ………は、ぁ……」
奥を嬲られれば、僕の身体は簡単に溺れる。
快感と悦楽の波に飲み込まれ、熱い飛沫を求め、腰を振る。
「は、ぁ………」
揺らぐ腰に、久し振りに感じた雄の色香に、僕は堕ちていく。
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