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「っくしゅ」
「寒い?」
「ん、もうちょっとこっち来て」
「や、服着れば?」
「んん。もうちょっとこのまま」
そう言うと、手探りで俺の腰に腕を回す。
背中を撫でたら冷たくなってて。風邪を引かせるわけにはいかないなって、毛布を掛けて、寒くないようにくっついて抱きしめる。
「なあ、シャワーは?」
「んー、ジェボミ、いい匂い」
「そう?」
俺の胸や首筋に顔を擦り付けて、くんくん匂いを嗅ぐ。まるで犬か猫だ。汗かいたし、いい匂いってどういうことだよって思うけど。
「寝んなよ」
「んー、ねむ」
「だめだってば、シャワーして服着ろよ。じゃねーと」
「じゃないと?」
眠そうなくぐもった声で、鼻を擦り付けて来る。
「もっかい襲うぞ」
「んー、んー? それって、おねだりかな?」
そう言うと、急にぱっちり目を開けて俺を見上げて笑う。
「や、じゃなくて」
「ん? そうなの?」
眠いって言ったくせに、じーっと俺の目を見つめる。その目をキラキラさせて……そんな可愛い顔したって、俺には効力……ほんのちょっとしか、ねえし。
「ばか」
「ごめんね。俺、もう疲れちゃった」
そう言うと、口を尖らせる。
「や、なんの謝罪」
「だって、して欲しいのかなーって」
「言ってねえし」
「でも、俺もうたたない。いっぱいしたでしょ」
「や、求めてねえし」
「そ?」
「ちょっ」
突然、音を立てて俺の首筋に吸い付き出す。
「も、いいから、」
髪の毛をくしゃくゃにかき回して辞めさせる。だって、そんなことされたら、お互いきっとまた盛り上がってどうにもならなくなる。
明日からの練習の為に、ちゃんと体力残しとかないと。
「んー、だめ?」
「疲れてるって言ったくせに。ほら、シャワー行けよ」
「んー、めんどくさい」
「おい」
「だって、眠いもん、ジェボミが一緒に行ってくれるなら、いくー」
そう言いながら、俺のことをぎゅうっと強く抱きしめる。
「なに言ってんの」
「ジェボミ、そうやって俺のこと追い払いたいの?」
「え? なんでそんな話になるんだよ」
「俺に帰って欲しいんでしょ」
さっきまでのキラキラの目とは打って変わって、キッと俺を睨みつける。
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