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月日の流れた今日この日。
またも政峰は、その『性欲大魔神』ぶりが原因で、恋人から別れをきりだされてしまったのである。
ここまでほぼ同じ理由で振られていることに対し、先ほどは「何でだようぅっ…」とは言ったものの。
政峰とて中学一年のあの頃とは違い、己の性欲が一般的な人より高いのだろうということは一応、理解はできるようになった。ただ、高いとは言っても……あくまで「ちょっと」だけ。
「はぁ~…。何かもうショックで落ち込むと同時にムラムラもしてきたっ、今すぐ超ヤりたいっっ!!」
政峰自身は、決して自分の性欲がそこまでおかしいとは未だ思っておらず。
……結局彼は、『恋人の為にその有り余る性欲をどうにか抑えて、健全な恋人ライフを送ろう!!』という愛ある強い意志が持てない――どこまでも己の欲望に忠実なダメすぎる男なのだった。
「うがぁ~ヤりたいヤりたいっ!! 汗だくセックスしたいよ~っ!! リコのバカやろ~!」
ぐるぐるぐるぐる。時計周りのように身体を回転させながら、とっくにチャイムがなり午後の授業が始まったのなんか気にも留めずに、屋上の入り口の屋根上でジタバタと足をバタつかせ場にそぐわない言葉を叫ぶ言峰。
「…ううっ、くそう…この高ぶりまくったオレの気持ちと身体、一体どうしてくれん…」
涙目になりながら、恨みがましく呟いたその瞬間。
「ちょっとっっっ!!! もう別れるってどういうつもりだよっつーくんっ!!!」
「だ、うおぅっ…!!?」
最後の言葉をしっかり言い終わらないうちに、いきなり下の方からそんな激しい怒声が政峰の元まで聞こえてきた。
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