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12 《和樹視点》
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そんな日々が一年ほどたった時、転機が訪れた。
いつものように後をつけていると、ふと、その子の友達がTwitterの話を切り出した。
「なぁ、祐はTwitterとかやってねぇの?」
「やってるよ?教えようか」
「まじで!サンキュー!」
「えっと読み上げるね。@…」
自分も今すぐTwitterを開き、検索した。
一件ヒットし、開く。
名前は「ゆーくん」となっていた。
(そのまんまじゃん。可愛い)
と思いながら脳内に、ある作戦が浮かんだ。
(あの子を落とすにはまず自分の存在を認知してもらわないと、何時まで経っても何も変わらない…)
そう思い、さっそくアカウントを作った。
(名前は……和樹だから真ん中抜いて「かき」でいいか)
アカウントが完成するとさっそく「ゆーくん」にDMを送った。
『初めまして!フォローさせていただきました。仲良くしてくれるとうれしいです』
なるべく明るい印象でいこうと思った。
その日の夜、返信がきた。
『わざわざフォローしてくださりありがとうございます!かきさんですね。是非仲良くしてください!』
ある時から僕は後をつけるのをやめた。
理由はストーカーをされている気がする…という相談を受けたからだ。
嫌われるのは嫌だったので直ぐにやめ、寄り添うようにした。
『それは嫌だね……』
『俺男なのになんでストーカーされるんでしょうね…w』
『確かにねwもしかして顔立ちが可愛いとか?』
『そんなことないですよw自分じゃわからないですけどね。あ、明日日直だから早く寝なきゃ!すみません、もう寝ますね』
『こちらこそ長々と話しちゃってごめんね。おやすみ~』
『いえいえ!おやすみなさい』
「ふぅ…」
毎日DMで話していると、彼に一歩一歩近付けている気がして嬉しかった。
この調子でリアルで会う流れになるといいと願った。
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