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「ん………」
「起きた?気分はどう?もう息苦しいとかない?」
「ない…です」
「良かった」
起き上がるとまだ少し目眩がした。
和樹さんが異変に気付いたのか支えてくれた。
「お粥作ったけど食べれる?朝からなにも食べてないからなにか口にしないと」
「わぁ…」
持ってきたお皿に入っていたのはいいだしの香りがするお粥だった
「一人で食べれる?」
はい、と言おうとして腕をあげようとすると上がらなかった。
「食べさせてあげる。はい、あーん」
「あ、あーん?」
口を開けると食べやすい温度になったお粥をスプーンで食べさせられた。
「美味しい?」
「美味しいです」
「良かった。まだつらい?熱はほとんど下がったんだけど」
「体がちょっと動かないけどさっきよりかは結構楽になりました。…………ほんとにすみません」
「なんで謝るの。一緒に住んでるんだから助け合うのは当たり前でしょ」
「助け…合う……」
「そう。っていうか元から祐の面倒みるために住んでるんだからさ。何回も言うけど些細なことでも僕を頼って」
「ありがとうございます」
「もう少し寝る?」
「いえ、起きてます。あの…リビングまで行くの助けて貰えますか?」
「任せて!」
やけに自信満々な和樹さんが早速お姫様抱っこをしようとした。
「あ、お姫様抱っこじゃなくて、肩を貸してもらえれば……」
「そう?じゃあ下ろすね」
無事にリビングまで行くと、ソファーに座り、テレビをつけた。
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