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(…………暇だなぁ……)
和樹さんが仕事へいった今、なにもやることがなくて暇なのだ。
(早く学校行きたいな……)
なんて思いながら午前中が過ぎていった。
(お腹すいた)
テレビを見ながら何食べようかなと考えた。
(あ、お手伝いさんもどんな人か把握したいし、頼もうかな)
さっそくボタンを押してみる。
すると慌てた様子でリビングに入ってきた。
「はぁー…はぁー…」
「!?そ、そんな急がなくても」
「え、あ、良かった。何かあったわけじゃないんですね」
「す、すみません…」
「い、いえいえ!謝らないでください」
お手伝いさんはてっきり女性かと思ったが、男の人だった。とはいっても20歳ほどの若い人だった。
「ところで…どのようなご用件でお呼びしたのですか?」
「あ、お手伝いさんがどんな人なのかなーって思ったのと、お腹が空いたので作ってもらおうと思って……」
「あぁそんなことですか」
表情が明るくなり、台所へ入っていった。
「祐さまは何が食べたいですか?」
「さ、さまだなんて、呼び捨てでいいですよ」
「それは……俺も仕事なので失礼のないようにしたいので……せめて祐さんと呼ばせてください」
金髪ピアスなのでてっきり不真面目なイメージがあったが、意外と真面目なようだ。
「祐さんは何が食べたいですか?」
「じゃあ…オムソバが食べたいです」
「オムソバ?ですか?」
「焼きそばの上にオムライスの卵みたいなのが乗ってるやつです」
「あぁ!あれオムソバって言うんですね。わかりました、ちゃちゃっと作っちゃいましょう!」
そういって器用な手先でオムソバを作り、ダイニングテーブルの上に置いた。
「わぁ…美味しそう…」
「それは良かったです」
「じゃあ…いただきます」
パクッ……もぐもぐもぐ
「どう…ですか?」
「……和樹さんと比べ物にならないくらい美味しいですっ!」
「そんなそんな、ご主人さまの方が美味しいと思いますよ」
「どっちも美味しいです」
「あははは、美味しいと言ってもらえて良かったです」
「……あの……晩御飯も作って欲しいんですけど…」
「いいですよ!何が食べたいですか?」
「ハンバーグが食べたいですっ!」
「ハンバーグですね、了解です」
喋りながら食べているといつの間にか食べ終わっていた。
「そういえば名前ってなんて言うんですか?」
「俺は実崎誠っていいます。呼び捨て、タメ語で大丈夫ですよ」
「さっそくなんだけど誠に聞きたいことがあるんだけど…」
「なんですか?」
「お仕事着とかってないの?」
誠は普通のラフな格好でいた。
「あぁ、ご主人さまが祐さんと接するなら堅苦しくない方がいいだろうって今日だけ私服でいいって言ってくださったんですよ。いつもは執事服をビシッと決めてますよ」
「そうだったんだ…確かにこっちの方が話しやすいかも」
「そうですか?ご主人さまは祐さんのこと分かってらっしゃいますね」
「そ、そんなことないし」
「あはは、じゃあ俺は仕事に戻りますね。」
「あ、俺もやりたい」
「そんな、ご主人さまに俺が怒られてしまいます…」
「でも暇だし…お願い?」
「うぅ……じゃあ俺についてきてください……」
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