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自分でも、お仕置きされた理由はわかってる。
でも快楽に弱いのも事実で、それを利用して嫌なことがあれば快楽で躾る。
それがきっと、和樹さんのやり方。
(このままだと俺、いつか壊れちゃう)
奥に玩具を押し込まれたまま、30分ほどが経過した。
今、俺は快楽で良く回らない頭で家出を計画している。
少し俺が居なくなれば和樹さんや誠も反省すると思ったのだ。
この間のように、息を詰めれば少しは快楽を我慢できる。
それを利用して玩具を抜いた。
「はぁっ、はぁっ、」
荒い息を少し整え、足首の固定を解こうと試みる。
幸い、縄で床の拘束具に固定されていたので、ほどけば取れた。
後は服だ。
和樹さんのクローゼットから服を少し拝借する。
サイズは大きいが、オーバーサイズの服が流行っているので大丈夫だろう。
服をきると、自分の部屋に見つからないよう移動した。
そこで下のジーパンだけ履き直し、バックにスマホと財布を入れる。1、2日の家出なのでお金は足りるだろう。
そぉ~っと玄関のドアをあけ、音でバレることを考慮して思いっきり開けると、駅まで走った。
「はぁ…はぁ…ここまでくれば…」
学校がある駅まで走り、ネカフェに入る。
(ここなら朝まで居られるでしょ)
もう時間は1時を回っていたのですぐに目を瞑って寝た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日の朝、学校だったのだが行けないので朱と奈緒に連絡して、先生に伝えて貰うよう言った。
(どこ行こうかな)
探検気分でわくわくしていた時だった。
「ねぇ君、草薙祐くんであってる?」
二人の警察官っぽい人たちに話しかけられた。
「?そうですけど……」
「あぁ、よかった。連絡して」
なぜだか嫌な予感がして、その場から走って去る。
そのまま路地裏に入り、二人を撒いた。
「くっそ、せっかく見つけたのに」
「橋谷さんに見つけたけど逃がしてしまったっていうしかないな…」
「そんなこと報告できねぇだろ」
「………早く見つけよう」
そういって走って去っていった。
(橋谷さん…?報告…?和樹さんは俺を見つけるために他人を使ってるわけ?)
するとスマホが鳴った。
通知を開くと和樹さんからだ。
『お仕置き中にどこ行ってるの?早く帰ってきて。じゃなきゃお仕置き増やすよ』
「……反省してないじゃん」
『何が悪かったのか、発言に気をつけて下さいよ。俺は怒ってるんですから。和樹さんも誠もだいっきらいです!』
そう送るとすぐに既読がつき、そのまま返信が来ることはなかった。
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