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「ゆーうー起きてー」
「ん……」
「………起きれる?」
「起きれま…す………あれ?」
寝起きのせいなのかなかなか起き上がれない。
「………起き上がれそうにないか」
そういって俺を抱き抱える。
「今日は丁度仕事休みだったし、祐もこれじゃ学校行けないでしょ」
「でも……」
「だめ、休んでなさい」
「はい……」
大人しく抱き抱えられると、リビングに運ばれた。
ソファーに降ろされ、テレビをつける。
和樹さんが朝食をとりにキッチンへ行く。
「ん……いかないで」
「朝ごはんは?」
「…食べる」
「じゃあちょっと待っててね」
キッチンに行ってしまった。
「はい、朝ごはん。ここおいとくね」
そういってテレビ台の前の机に置いていった。
「和樹さん…きて」
「ん?」
「キス…キスするから」
「えっ」
自分でもまだ寝ぼけていたのかもしれない。
驚いたような顔をしたが、こっちへやってきて顔を近づける。
「ん」
軽く口付けすると嬉しそうに微笑んだ。
「嬉しい?」
「…凄く嬉しい」
そういって隣に座った。
「はい、あーん」
「あーん?」
手際よくどんどんと口のなかにいれていく。
「よし…ごちそうさまでした」
「…でした」
「少し動けるようになってきた?」
ためしに動かしてみると、結構動いた。
「うん。……和樹さんいつもありがとう」
「……可愛い」
「え」
「ふふふ」
意味深な笑みを浮かべてテレビの方に向き直った。
暫くそうして時間を過ごし、お昼の時間になった。
「お昼ごはん何がいい?」
「和樹さんが作ったやつならなんでもいいですよ」
「りょーかーい」
そういってなにやら作り始める。
(こーゆー日って暇だなぁ…)
散歩にでも行こうかと思い付いた。
「ちょっと俺散歩行ってきます」
「気分転換?」
「うん。一日中家にいるのもなんかあれだから」
「いいよ、行ってらっしゃい」
玄関から出て近所をぶらぶらと歩く。
すると後ろから声をかけられた。
「すみません、橋谷さん家の人で合ってます?」
声の方を向くと、突然腹を殴られた。
あまりの痛さに倒れこみ、呻いていると首筋を殴られたような衝撃を受け、意識を失った。
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