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93《和樹視点》
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(嘘をついてまであいつと食事をしたかったのか?)
祐を地下に監禁して2日目。
玩具でお仕置きをし、半日ほど放置していると気絶してしまった。
この二日間、ずっと考えていた。
俺に飽きたのか。別れたいのか。浮気をするほどあいつが好きなのか。
そろそろ昼飯の時間かと思い、一人分のチャーハンを作ろうとキッチンへ向かう。
その時、何やらドアを叩く音が聞こえた。
慌てて地下へ向かうと、祐を監禁している部屋から泣き叫ぶ声と、ドアを強い力で叩く音が聞こえた。
鍵を取り出し、ドアを開けると祐が倒れていた。
俺が来たのに気づくと後退り、怯えた表情で精一杯手足を振って抵抗しようとしていた。
よくよく見ると身体中にぶつけたようなアザや引っ掻き傷、擦り傷などがあった。
「祐?祐!落ち着いて。大丈夫だから。なにもしないよ」
こちらの声は聞こえていないらしく、過呼吸になりながらも必死に逃げようとしていた。
すると突然、祐が失禁をした。
二日間トイレに行けてなかったのもあるかもしれないが、それ以上に失禁するほど恐怖していたのかと思い知る。
「祐…?」
突然ぐったりとスイッチが切れたように反応のない祐に焦りを覚えた。
足枷を外し、首輪をはずそうとしたところで首筋の引っ掻き傷に気づく。
「なんで…何があったの…」
「ッ………」
抱き上げる際、背中の傷跡をなぞると、顔を苦痛の表情に歪め、涙を流した。
「やっぱり虐待の記憶が…何が悪かったんだ…?」
部屋を見渡す。
薄暗い部屋?
鎖?
足枷?
首輪?
(いや……きっと雷だ)
さっきから雷が落ちている。
この傷ができたとき、丁度雷の日だったんだろう。
「もう…いいか。逆に祐を苦しめるとか彼氏失格だよな」
嫉妬したのかもしれない。俺以外のやつと、嘘をついてまで食事をしたから。
「ごめんね…祐…」
抱き抱えて階段を上り、風呂場で軽く下半身を洗い流したあと、リビングのソファーに寝かせる。
まだ涙を浮かべていて、時折嗚咽を漏らす。
身体中についた傷の手当てをし、指は少し突き指していた。
指をそれぞれ固定し、包帯で巻く。
たまに痛みで顔を歪める祐の額にキスをしながら処置していく。
起こさないように服を着させるのは無理なため、自分の服を着せる。
着せるとブカブカで、太ももの真ん中下辺りまで届いた。
「彼シャツ…可愛い」
自分もソファーに座り、祐の頭を膝に乗せる。
テレビを付けてしばらくそうしていた。
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