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『犬猿のなんちゃら』
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「ごちそうさまっしたー」
今日はすごく御馳走だった。
緋色が俺たち二人をこきつかって
作らせた晩飯だ。
「おっし。俺は風呂~」
「ちょっ待てお前入ってただろ昼に!一番は俺に譲れ」
「アホお前昼はシャワーだけや。」
「んなの知らねーよ!」
「ほんなら一緒入るか?」
がっしり首に腕を回されれば上から細い目で見下ろされる。
すっげぇ屈辱感。
「…………ダメ」「ぐぇっ」
それを助けてくれたのは式だった。
いや助かるけどね?
俺の腕引っ張れば首しまるっての!!
「ちょっおまっまじ腕!!しまっっ」
「なんや焼きもちか?チビ。」
「雨や刹よりは大きい。」
「背やのうて心の話やドチビ。」
………………………………。
「そろそろレイを離したら?
魂抜けてるよ。」
ナイスせっくん!
「ぐぇっほゲホ………」
「ははっ散々だったね。」
風呂は白葉に譲り仕方なしに
食器を洗う緋色のお手伝いをする
なんて偉い俺。
「なーんであんな仲悪いんかね。」
「元々、あの二人は一族同士が相交えない同士だからだろう。ましてやお互いあの性格だから、より仲は深まらないんじゃないかな。」
「うーん。でも、やっぱり
俺はあの二人は似てるって思った。」
「…へぇ。」
少しだけ驚いた顔を見せた緋色は
またいつもの余裕顔で
俺の顔に水をかけた。
「ちべてっ」
「雨、今日は俺の部屋へおいで?」
「うぇー」
「おいで。」
「はい。」即答乙。
今日はもう風呂入って寝たいんだけどな…。
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