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『蘇る記憶』
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――――――――――――――――
「ま、さか………」
「……うん。俺が、処分した…
二人は君の 両親 。
オレの父を討ったのは………雨。」
キィ………ン
頭が割れそうに痛かった。
何かが頭の中に……
「………っ」
『お前の父親も母親も俺たち執行人が処分したからよー』
『しょ、ぶん?』
記憶をほとんど失ってた俺は
それを突然知ることになる。
『……そう処分。つうかお前は一族の、みんなの餌になるために生まれてきたようなもんだよな?
もうお前の情報は出回ってんぜ?
知ってるぜ?色んなヤツにャられてんだろ?』
そのきっかけを作った憎き両親は俺らのトップが
排除してやったんだから、感謝しろよ?』
そうだ、俺が毎日玄関にいたのは―――
両親を待つためで。
『男の方は最後まで息子の名前呼んだらしいよ?バカなやつだよな。人間なんかと墜ちたばっかりに』
誰かが言ってたんだ。帰ってくるって。
『ほんと可哀想な奴だな。あの両親がいなけりゃお前もこんな苦しい思いせずにすんだのによ。』
『やめろおおおおおっ』
気づけば雨が降ってた。
血まみれだった。
オレの怒りは悲しみは
全てはあいつらに。
『、赦さねえ。』
そう、そうして
俺はその後……
「式が、殺した……?…ウソだ……だってあの時っ」
『すまないな……お前の両親は俺が処分した。』
「あの人が、そう言って………っだから俺はあの人を………!」
混乱する。
記憶が、全てが。
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